飲食店・衣料品店などで、道行く人々の各施設の存在を伝えるのに役立つものが「のれん」です。
一般的には玄関先に掲げるものですが、この時は必ず来店客の視線を意識した設置方法をするのが大切になります。
のれんの場合、玄関の外側に向かって店名を表示するため、その視認性の高さにも着目しましょう。
まず確認方法としては、男性・女性どちらを対象とした商業施設なのかを考えます。
これは目線の高さを計算するのに必要なことで、男性に焦点を合わせるのであれば
地面から約170cmが理想的です。
平均的な身長を考慮した高さであり、女性なら155cm付近となります。
この目線の高さに位置するものが視認性がもっとも高くなる傾向なので、
のれんの取り付け時は特に気をつけるようにしましょう。
なお不特定多数の来店者を想定しているお店であれば、160cm付近に設置か
全体に垂れ下がる垂れ幕式ののれんを設けるというのも一つの手です。
この場合は全体に店名を記述することでお店をアピールできるので、
存在感を強く醸し出すことができます。
のれんは短いものであれば目線を考慮し、長いものだと店名を強調して
設置をおこなって来店客を出迎えられます。
ロゴの配置は目の動きを考察する
宣材用として用いるのれんの場合、如何にして数多く存在するお店から
自身を選んでもらえるのかを決めるアピールアイテムとなります。
居酒屋・焼肉店の場合は夜の暗い街中でも、目立つようにと
真っ赤な生地を使用しているのが一般的です。
昼間に経営をおこなっているレストランだとシックな色・模様の製品が多いですが、
全体に店のオリジナルロゴを配しているのを目にされた方も多いことでしょう。
このロゴの配置は客の目の動きを考察して、計算した場所に配するのが理想的です。
たとえば一本道の道路沿いに店を構えている場合、歩行者は必ず真正面を見て歩みを進めます。
それに対して90度の角度になる位置でのれんを付けていると、横目でしか
歩行者は確認ができないので、凝視するということはないでしょう。
この時の視点で、ロゴをよく見えるようにするには、向かって右上付近から
左下にロゴを配置すればよく目に留まるようにできるという訳です。
のれんだとオーダーメイドで製品を作ることが可能なので、製作を依頼する場合は
あらかじめ歩行者の目線を考慮してロゴを配置しましょう。
お店がある場所によっては配置場所も変わるため、その都度計算することが大切です。